2007年 09月 05日
九月といえば初秋ということになっていますが、九月一日はもともと旧暦7月20日に当たります。盛夏、夏のまっさかりなんですね。それが衣替えとなれば、薄物から単衣(ひとえ)に変わるしきたりになっているところが伝統文化のせかいです。 八月の終わりに茶道の稽古仲間の連絡網で電話が入りました。「おついたちにはお家元が暑いのでどうぞ薄物で、とのことです」という伝言。なるほど…。ことしは例年にない猛暑で九月といえども厳しい夏日です。けれども、ご宗家へ参上するきものはひとえを用意していたのでした。 ついたちの裏千家宗家には、絽や紗など薄物のきものが多く見られました。業躰さん方は6月1日と10月1日には衣替えをなさいます。ただ、九月はまだ夏物のままごく当たり前の感覚です。女性の場合はとかくやかましくいわれ、うすものでは不可、茶席の取り合わせも夏は遅い、とこうなっているのでした。その意識のズレを今月一日の道話で説かれたのが、坐忘斎家元だったのです。 ☆お家元 「私は薄物の着物でどうぞ、ご自由にと申し上げましたが、季節感を大切にするのはいいとしてそれに縛られてはいけないと思っています。金縛りにならないことですね。自分でしっかりものを見、臨機応変に判断する力を持っていただきたい」 家元の言葉は常に平易でしかも説得力があります。また、最近稽古場にお坐りになられなくなったのは残念なことではありますが、献茶式では炭点前、台子点前を自らなさって公開されています。ここが重要だと思うのです。 ◇ じつは、今日4日、志倶会の稽古日で私は一つの或る問題に遭遇したことを書いてみましょう。稽古をなおざりにしている自分ゆえお恥ずかしい内容なのです。 次の間〈大炉の間)で私は初炭点前をいたしました。 ◇ 注 PCの調子でしょうか。急に切れてしまいました。すみません。 時々こんなことが起きてしまいます。
by tsubakiwabisuke
| 2007-09-05 00:51
| 茶の道
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