七月九日は、京都美術倶楽部・松庵茶会が開催されました。今月の担当は山本松濤庵。山本さんは美術倶楽部では比較的新しい方ですが、先代から数寄者の道具屋として知られた存在だったようです。10数年前、私がさる料亭に出稽古に行ってました時、若女将がひいきにしていたお道具やさんでした。忘れていたことをふっと思いだしました。ひょうひょうとした人柄がこの席にも感じられました。
主のことば、 余白が多うてちょっとしか描かんでも昔はそれでよかったんでしょうかな。
神鈴。
唐獅子の香合。やさか神社をまもる狛犬、獅子と一対ということで今日は獅子を。
とうろうやま カマキリ。これは名工といわれている〇〇が作っています。床脇に。
籠行李蓋の煙草盆。青貝入りの煙管。
南蛮の渋い水指はいい味でした。蓋裏にも工夫がみえました。
菓子器はバカラの金縁が替えに、主の器は江戸切り子で痛いほどの良品。薄茶器の涼味ある色彩。全体は華美にならず、しっとりとして祇園祭の趣向がそこはかとなく漂う取り合わせでした。
ここに表示されない画像2枚は
ココログのほうへ。