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2007年 02月 21日
今日2月21日は、『漱石の日』ってご存知でしたかしら? ![]() それに明日22日は猫の日なんですよ。 我輩は猫だからって言うのではなくて、ニャ~~、つまりニィニィっていうわけです。 文豪と猫を一緒にしてるのは偶然でしょうが、漱石先生は苦笑されてるんじゃないかと思います。 さて、誰が命名したのかわかりませんが、漱石の日と決めたのには意味があります。 漱石の日 漱石の日…1911年(明治44年)、夏目漱石が文学博士号授与の辞退を表明した日。 明治44年の2月21日でした。夏目漱石は博士号を辞退する旨を書いた手紙を文部省専門学務局長の福原鐐二郎氏に送ったのです。文部省から文学博士号を授与するという通達が来たことに対して漱石はきっぱりと拒絶したのですね。 東北大学附属図書館 夏目漱石ライブラリ 漱石の生涯 より 「また明治44年2月、文部省から博士号授与の通達があったが、漱石はこれを辞退したため博士号授与を巡って事態が紛糾した。 博士制度は学問奨励の具として、政府から見れば有効に違ひない。けれども一国の学者を挙げて悉く博士たらんがために学問をすると云ふ様な気風を養成したり、又は左様思われる程にも極端な傾向を帯びて、学者が行動するのは、国家から見ても弊害の多いのは知れてゐる。余は博士制度を破壊しなけばならんとは迄は考へない。然し博士でなければ学者でない様に、世間を思はせる程博士に価値を賦与したならば、学問は少数の博士の専有物となつて、僅かな学者的貴族が、学権を掌握し尽すに至ると共に、選に洩れたる他は全く閑却されるの結果として、厭ふべき弊害の続出せん事を余は切に憂ふるものである。余は此意味に於て仏蘭西にアカデミーのある事すらも快よく思つて居らぬ。 従つて余の博士を辞退したのは徹頭徹尾主義の問題である。 (「博士問題の成行」) 」 漱石は個人の栄達という観点ではなく、学問の道において名利を求める気風が養成されることを恐れたのです。 博士号によって、「学者的貴族」が生まれ、「学権を掌握し尽すに至る」弊害が出ることが、真理の探求である筈の学問を俗化へと向かわせるという判断によるものです。 そうして国家権力と学者が結びつくことを漱石は嫌悪しました。しかし、これは漱石の「主義の問題」であって、「余は博士制度を破壊しなけばならんとは迄は考へない。」と書かれているように、他に押し付けるものではありませんでした。 いわゆる文士という範疇には属さない、「学問の人」であった漱石。肩書きは無用だというのは自信がなければ言えることではありません。死に物狂いで勉強した大学者でありました。 「ただの夏目なにがしでありたい。」という信条は漱石の生死を貫いたものだったと思います。 東京大学で恩師のケーベル先生の高潔な人格に触れた漱石は、真の学究の道を求め、それを自分に厳しく課したひとだったのですね。こうした思いを後世にとどめ置くために、この日を「漱石の日」としたのは意義あることではないでしょうか。 それを決めた人の見識の高さを、私はひとり思うのです。 ◇ なお、画像の説明はこちらをご覧くださいませ。 2004年6月 4日 (金) 好漢 夏目房之介さん 鎌倉・漱石会のお友だちである横浜の吉良さんが房之介さんのサインをもらわれ、その貴重なご本をわびすけにお贈りくださったのでした。あ~~、ファンの皆さま、ごめんやっしゃ~。 さらに、NHKで放映されたETV特集 5月22日(土)のアーカイブ 夏目漱石・夏目房之介が探す祖父”猫”誕生百年
by tsubakiwabisuke
| 2007-02-21 23:27
| 夏目漱石
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