
ココログのほうに、ここには出ない写真をアップいたしました。
顔見世 中村勘三郎襲名披露 千秋楽
この慌しい年の暮れといいますのに、家の中の片付けはほっといて顔見世にいくのはちょっと気が引けるのでありました。
理解あるオットドッコイのひとことで背中を押されるようにしてことしも行ってきました。もちろんひとりです。昔は、歌舞音曲のたぐいは勝負のせかいと同じく、好ましいものでないという考えがありました。何よりも学問と聖賢の道を尊ぶ、そうした家風が日本のどこかに確かにあったのです。
主人の父がそうしたひとであり、家風そのものでしたと私がいえば、なにか不釣り合いに聞こえ
るかもしれません。そのためでしょうか。いい加減な私なのに好きなことをさせてくれる主人になった、とまあこういうわけなんです。
漬物好きな主人のために、白菜と蕪のぬか漬けを漬けましたし、明日頃は食べころとなるでしょう。
雨の顔見世・千秋楽は、午前の部で義経千本桜がよかったです。白狐に扮した中村勘三郎、ア
クロバットあり、それはたいへんな重労働だと思いました。