blog 漱石サロン ランデエヴウ

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2006年 08月 11日

筆者 執筆という役目が茶道にあります

筆者といいますと、筆をとるひとですね。本来は毛筆で書くことを意味します。

万年筆というのは例外。いまは、サインペンとか、ペンという名称になっていますが。

茶道ではこの執筆の役が定められています。

先ずは裏千家ホームページをご覧くださいませ。

http://www.urasenke.or.jp/textm/headq/soke/koyomi/rikyukih18/rikyukih18.html

http://www.urasenke.or.jp/textm/headq/soke/koyomi/rikyukih18/image/rikyukih18-08.jpg


ことし、2006年の裏千家宗家・利休忌、私はこの執筆の役をさせていただきました。

淡交社からいい写真を数枚送って頂いていますが、まだスキャンができずお見せできません。

でも、大体の雰囲気はお解かりいただけますでしょう。

「茶カブキの式」は七事式の中にあります。

そのほか、香付花月(こうつきかげつ)も執筆が取り入れられています。

筆者 執筆という役目が茶道にあります_e0006293_15141295.jpg


筆者 執筆という役目が茶道にあります_e0006293_1510539.jpg


上の写真は先年、平成14年(2002年)、同じ執筆をした際の「茶カブキ之記」の写真です。

表装してお家元の箱書きを頂戴しております。

全と書かれているのは、茶を飲んでどこの詰めの茶か茶銘をすべて当てた客が褒美としてこの記録を筆者から渡されることになっているのです。

若宗匠のおことばがあり、私は茶カブキのメンバーのために、式が終わった後、控え室の槍の間で5枚同じ記録を奉書にしたためました。ここに出した写真は筆者がもらった一枚なのです。

「全」になった正解の方は正客のしもざと宗恵さんでした。尊敬する大先輩とともにお家元から私は箱書きを頂戴いたしました。

「全」を得た客ともに計6枚の「茶カブキ之記」に、お家元はそれぞれ違う禅語と証をお書きくださいました。

これこそ一期一会の「茶カブキ之記」でありました。もう二度とこうしたことはご宗家でもありえないのではないかと思います。

花押(かおう)

若宗匠時代の花押が書かれていますね。裏千家第16世襲名のほんの数ヶ月前のことでした。

ありがたいことでございました。

この日のことは、過去のnoteブックにしたためております。


●2002/12/22 Sun 01:46 兜門(かぶともん)をマックレインさんがくぐる

http://homepage1.nifty.com/xkyou/newpage.notebook01.html


若宗匠は今日、第十六世今日庵家元の継承宣誓式を宗家利休堂において行われる。もう若の名は無い。その思い出にと私は拙サイトの表紙に、記念の筆跡をUPした。ことし3月、私が筆者となった七事式の会記である。「閑談無賓主」の語と花押が若宗匠の筆になるものである。










by tsubakiwabisuke | 2006-08-11 15:23 | 茶の道


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