blog 漱石サロン ランデエヴウ

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カテゴリ:茶の道( 69 )


2007年 07月 05日

今日の精中忌の画像がもう裏千家HPにUP

popyuさんという北海道の若い友人から先ほどメールが来ました。
なんと、今日の精中忌の画像が、裏千家ホームページにアップされているというお知らせです。
ええっ! なんと迅速な対応でしょうか!

http://www.urasenke.or.jp/textm/headq/soke/koyomi/seichukih19/seichukih19.html


咄々斎では、手向けの七事式(唱和之式、仙遊之式、三友之式)が行われ、参列者は順次拝見。対流軒には七夕にちなんだ乞巧奠が飾られ、法要に取り合わせられた道具が展観されました。

http://www.urasenke.or.jp/textm/headq/soke/koyomi/seichukih19/seichukih19-09.html

手向けの七事式(唱和之式)

唱和之式(しょうわのしき)は、裏千家14代無限斎(淡々斎)の制定された式です。精中忌は、精中・円能・無限忌というお三方の遠忌になるものなのです。私どもは一番先にこの唱和之式に出させていただきました。

花寄せのあと香をまわし濃茶、薄茶と点茶。その後にそれぞれ自分の入れた花を歌題にして和歌を詠み短冊にしたため、一人づつ朗詠いたしました。


お分かりになりますでしょうか?

正客、中宮寺門跡・日野西光尊さん。
次客、大年増というもはばかれる誰かさん。

亭主役、大阪のかっぷくのいい男性茶人。
他のおふたりは柱のかげに…。おきれいな方ほどひっそりと。



正客の詠草。

歌題 桔梗(ききょう)

ありがたき精中忌の会(え)に 集ひより ききょう供(そな)ふる今日ぞうれしき
    光尊 


次客

歌題 撫子(なでしこ)

巴里に住む君のつくりし 茶の庵(いほ)に くれなひにほふ なでしこのはな  
宗津


他の方々のお歌はここにしたためることが叶いません。みなさまお上手に詠まれておりました。



私どもが担当いたしました副席のもようは別に撮影しておりますので、写真を後ほどアップいたしましょう。






by tsubakiwabisuke | 2007-07-05 22:46 | 茶の道
2007年 07月 03日

桐蔭会7月 京都美術倶楽部青年会の祇園まつり

空梅雨のなか、東山七条へ。
桐蔭会7月2日、今回の当番は京都美術倶楽部青年会です。
理事長はご存知、善田昌運堂さんのご長男。誰に対しても礼儀正しく好感のもてる青年と思います。本席でご正客は釜師の宮崎寒雉さん。次客アメリカから陶芸のリチャードさん。ゆったりと坐れたいいお席でした。点心席でそっと撮らせていただいたスナップをご披露いたしましょうか。

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by tsubakiwabisuke | 2007-07-03 03:15 | 茶の道
2007年 06月 09日

栄西禅師へのお献茶 副席をかける喜び 

6月5日は 恒例の建仁寺献茶式。
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建仁寺開山忌 お家元の献茶があり、ことしも副席をかけさせていただいた淡敬会でした。
ご参拝のみなさまへご奉仕できることのよろこびを、ことしもいただきました。

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法堂沓(はっとうくつ)。 正式な法衣を着用する時の唐様沓(靴)です。
高位の僧のみに履くことが許されているとか…。禅宗で襪子(しとうず)の上から履くと聞きますが、さて、襪子(しとうず)とは? 指の分かれてない足袋のご先祖で、べっすともいうようです。

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水指 鉄鉢 東大寺伝来

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拡大画像です。盛阿弥作 棗の底には、直書あり。さてどなたの?
はい。一燈さんですよ。覚々斎の箱書きもございます。


兄と 弟と ということで私が説明しているものを少し…。


兄と弟が ここに いてはりました。はい、竺叟(ちくそう)さんと一燈さん。
裏千家八代叉玄斎一燈宗室のお兄さんがこの竺叟(ちくそう)さんです。
実はこのご兄弟、表千家からご養子にこられたお方のようです。

表千家・如心斎の二番目の弟が、裏千家七代竺叟宗乾。25歳の若さで急逝。
そして三番目の弟が裏千家八代叉玄斎一燈(ゆうげんさいいっとう)。

このご兄弟の合作ともいうべきものは、今日のこの一会にご覧頂けます。
花入れと箱書き。そしてさらに、棗と箱の書付。

極めつけに覚々斎の外箱が出てまいります。
裏千家八代一燈と表千家六代覚々斎。
この方は如心斎の父。おなじく竺叟一燈兄弟にも父に当たる方のようですね。

養子といいますと昔、「こぬか三合養子に行くな」とかいわれたもんですけど、
こんな立派なご養子はんがいてはったもんと深く感じ入ります。

なお「如心斎と一燈は兄弟であるとともに、利休の伝統を守る二つの千家を担う人であった。」と
筆記された表千家関係の貴重なウェブサイトをみつけました。
「如心斎と一燈」をどうぞクリックしてくださいますよう!

http://www.geocities.co.jp/Foodpia/1095/cha/ittonyosin.html
お時間のない方にはここでその一部を引用させて頂きましょうか。


「 兄の如心斎が弟の一燈宗室のところへ茶に行ったときのこと。一燈に請われるまま、
如心斎は炭をついだ。同席していた水雲という一燈の弟子が見ていて、如心斎が帰るや
こんなことを一燈に言う。「如心斎という方は花は上手ですけれど、炭は下手ですね。」
一燈は笑って答えた。「そんなことはないよ。私は花はまずまずやるほうだが、炭は下手だ。
だからそれを隠すのに炭点前にアヤをつけるのさ。
兄が炭点前を何なく平々凡々にやってのけるのにはとても及ばないよ。」
 一燈宗室の言葉に謙遜の意味が含まれるのは言うまでもないが、
茶の湯にとって当たり前にすっと済ませることは一番難しく、一番大切なことである。」




ひとまず写真だけをアップしておきました。。。ここには表示されないものもございますが。
よろしければ、ココログのほうへどうぞ





2001年6月 建仁寺開山忌 献茶式・茶会


2003年6月 建仁寺献茶式  四代目の家系 或る業躰家

2004年6月 家元とヤブレガサ 建仁寺献茶式の日







by tsubakiwabisuke | 2007-06-09 01:45 | 茶の道
2007年 05月 29日

大徳寺利休忌 今日庵当番 淡敬会席

ことし5月28日、大徳寺聚光院(じゅこういん)にて、利休居士の月命日法要。そして追善の釜が裏千家の当番。今日庵席に添えて直門の淡敬会席がお釜を懸けさせていただきました。

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三玄院北門のまだ開かれていない門扉に、「在釜」の小旗。7時台でもすでに遠隔地からおまいりの方々が佇んでおられました。

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無量寿塔。同門の物故者すべての方々の 供養のために。


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大徳寺 玉舟筆 南山雲起北山雨下

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くずやき 鶴屋吉信製

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玄々斎 しぼ竹 尺八 銘鳳篝(ほうしょう)。

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山法師の花が手ブレでぼけてしまいましたが、竹の質感なりとご覧いただけますでしょうか。


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認得斎在判 黒雪吹  茶杓 円能斎作 銘 昔語(むかしがたり)


長板二つ置きの画像が表示されませんので、よろしければココログのほうへどうぞ





関連ページ 

2003・5・28 道 愛 ひと そして 茶 初夏の大徳寺利休忌


2001・5・28 大徳寺利休居士月忌茶会






by tsubakiwabisuke | 2007-05-29 23:56 | 茶の道
2007年 05月 24日

炭点前から 竹の蓋置(ふたおき) 略書院かざり


寸松庵 燈篭。今は槍の間の中庭に。

今月は一日にご宗家に参上したきり、欠席を重ねていました。朝行くつもりでいても持病の不整脈が出るともう駄目なのです。そういうことで点前の稽古がなおざりになってしまいます。内心こうした自分を恥じる気持ちがあり、これが嵩じると鬱になりますからまあいい加減なところで身心が談合するわけです。

楽しんでお茶をせないかんよ、、、とよく仰ってくださるのは、米寿になられた寺西業躰先生。点前のミスをいちいち気にしていては客に美味しいお茶を点てることも出来なくなりますから。とても有りがたい指導をしてくださいます。

今日は、槍の間で初炭をいたしました。炭をつぎ終わって中掃きをして灰器をとり灰さじにて月形に掬う。この席はこの客だけにという意思表示の伝承なのです。その後、後掃きをして香合をとり白檀を二片くべる。熱灰のところに置くのは火の上で燃えないようにとの配慮なのですね。

釜の蓋は切らずに灰器をもち茶道口へ。炭取りも下げる。席中、香合がかえれば主は釜前に坐り、袱紗をさばき土風炉の右から左と胴拭きをし二つに折って前を拭く。袱紗をさばき直し二つに折ったまま釜の蓋を清め、蓋を切ります。

茶事の形式による初炭点前です。ここから客前に坐って、香合の拝見の挨拶になりました。

なお、羽箒は右羽。地摺りの羽でない上の羽を使用するのは、土風炉は炉のような荒さがなく今でいうソフトなものだからでしょう。




次は八畳の間を小間据えにして風炉を置きなおしての点前になりました。水屋の若い見習いの男性が手早く風炉釜、敷板を移動します。青竹の結界を持ち出したところ先生から注意がありました。

「それはあかんで。青竹の結界は本来は野点のもんや。蕨縄(わらびなわ)で結んでいるのより蔦で組んでほうが未だましなんだが。」

そこで北山杉で作られた結界に取り替えられて置かれ、座が整いました。明け放たれた障子のすぐ向こうは、坪庭で寸松庵の趣のある燈篭が見えます。客は点前をされる亭主の背景にそれを眺めつつ、ゆったりとしたひと時を頂くのです。なんと贅沢な稽古であることか…。



台天目。その次は盆点(ぼんだて)。後炭の点前。

最後に私が薄茶の点前をさせていただきました。小間据えで客は三人。

干菓子は伊織製 ツバメの焼印が清々しい麩せんべい。水色の流水もよう有平糖。

竹の蓋置を扱いながら先生に問いかけました。

「宗旦の花押がある竹蓋置を拝見したことがございますが、もとは使い切りの消耗品だったとは考えられませんけれど。」

「いや、最初は青竹を切って作ったのだが、それを欲しがる者が出たので油抜きをしたんだ。日数を経て油がなくなった竹だから花押が書けた。だから昔の竹蓋置きは貧相なもんだ。」

そうなのですか。興味深いお話が聞きだせてよかったと思います。
今では、長板二つ置きは花押のある竹蓋置に決まっていますよね。時代の推移ということでしょうか。では、なぜ、竹以外のものは使用しないという不文律があるのでしょう?

茶の道具に大よそ、真・行・草の決まりがあることも関わりがあるのはいうまでもありません。竹は草であることに思いをいたせば、点前がおのずと見えてまいりましょう。


私は長板二つ置の点前は運び点前と考えておりました。長板は棚であるとされるのは、台子の天板を外し柱を取った地板が成り立ちだからですね。けれども点前そのものは運びであり、建水を飾り残すこともなく退くのです。運び点前であるからには、竹蓋置が約束なのです。

長板という格によって、柄杓を飾ることがなくても湯返しをする。これは長板総飾りに準じる作法です。また、こうした格があることで竹蓋置も青竹ではなく花押ある竹のものを使用しなければなりません。

寺西先生のご指導のなかに、自分の思いを確認することができましたのは本当に有り難い事でございました。

「今日庵の奥伝である十段にはなぁ、台子の地板に竹蓋置と柄杓を置く点前があるんだよ。それから出ているのだから矛盾は何もない。」

薄茶を三人の客に点てたあと、仕舞いの段階で竹の蓋置を左手で風炉の左、釜のカンツキに置くようにご指導があり、ついで同じく左手で柄杓をその上に置きました。

「ああ、先生。これが略書院飾りですね。茶碗が二碗って持ち帰れない場合の所作ですね。」

「台目畳なら替え茶碗を茶道口へ下げればいいんだが、一畳丸畳だから遠すぎるだろう。そういう場合にはこうすればいい。」

略書院かざりは、書院がある寒雲亭で使用されていたということ。もちろん広間でも小間でも出来る点前として、知っておくといいと思います。淡交会などでは全国的な統一を考えられますからこうした伝承の点前を習うことはありません。

しかし、温故知新(古きをたずね新しきを知る)の心は、茶道を学ぶ者一人ひとりが謙虚に学んでいいのではないでしょうか。







by tsubakiwabisuke | 2007-05-24 16:55 | 茶の道
2007年 05月 19日

裏千家・桐蔭会5月 葵まつりの趣向

2007年(平成19年)5月18日 桐蔭会5月例会 担当 大橋宗乃様

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桐蔭席広間 点心席


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風炉先


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硯箱


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熊谷草  花入 箙(えびら)


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土佐絵

        

席主 自筆の会記。


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大宗匠が突然お出ましに。


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大宗匠は、客へご挨拶を返されます。ブルーのおきものは席主の大橋宗乃さん。





本席を終えた一同、広間の点心席へ移動して食事中のことでございました。うれしいハプニングに皆さま顔が紅潮したようでした。

ちなみに本席のご正客は戸田勝久氏(業躰先生)。のんこうの黒茶碗でいただかれました。私にはとんぼの絵が描かれた小ぶりの天目型茶碗。仁清の作でした。勝虫ってとんぼのことなんですね。もう初夏なんです。

掛け物は後西天皇のお歌。重美の由。お歌は次のように読めました。

うすく濃く垣根ににふほふなでしこの花の色にぞ露もおきける

ご震翰に合わせて時代蒔絵の香合も菊の文様。菓子器も六閑斎好、菊置上、長入造。

菊と葵と、今回の取り合わせは正式には加茂祭り。葵祭りといいならわされていますがこの祭りの由緒がすべての道具組にみられます。待ち合と点心席の床は、土佐派の加茂神社の絵。この表具の一文字が珍しい葵の紋。


そしてお家元が宗乃さんに贈られた茶杓が、「赤心(せきしん)」。
赤心、赤き心とは偽りのない無垢な心、まごころをいうと辞書にはあります。
生涯茶のこころをもって生きることを願い、大橋茶寮「主貧庵」を守り運営されてきた方へ、お家元からのねぎらいの贈り物なのだと思います。


よくぞ京都の祭りをこれほどまでに、名品をもって表現されたものです。大橋さんは東京のお方、名誉師範を昨年の利休忌に拝受されたこの道の功労者でいらっしゃいます。

その方がおっしゃる言葉に頭がさがりました。

「こちらは田舎者でございますので、、、、。」

は?、江戸は田舎なのございますか???
どうも昔、或る京都の人がいったという言葉が伝えられ、いまだに尾をひいているのではないかと…。

「ま、東京はできてから100年あまりでっっしゃろ。こちらは2000年、、、。」

と言ったとか言わなかったとか。困りますなあ。京都人はそんなに思い上がっていないと思いますけれども。

今日のおもてなしを心から感謝申し上げます。




拙サイト 2005年3月 いのちをかけた茶人 守貧庵のあるじ 大橋宗乃さん







by tsubakiWABISUKE | 2007-05-19 19:00 | 茶の道
2007年 05月 11日

伊勢神宮献茶式 神主さんの祝詞(のりと)を聞く

e0006293_16184136.jpg尾長鶏

神殿の静寂のなかで繰り広げられる献茶式。

神主さんの祝詞(のりと)は、関心のあるところだけ、はっきりと聞き取れました。

京に誉れ高き 裏千家 千 宗室第16世家元、。千 玄室大宗匠。 
淡交会三重支部。愛知第一支部、、、、。

かしこみかしこみもうさく、、、。


檜造りの神殿の前に、榊の大きい木が左右に二本。中央に丸三宝が数個置かれ、お米と塩、海の幸、山の幸、でしょうか。それぞれお供えされているように拝しました。

最前列に、別の台が置かれ、二つの丸三宝。ここに坐忘斎家元による献茶の濃茶、薄茶二碗が点てられて、しずしずと運ばれ、置かれるのでした。

最初から最後まで、前列2列目に坐っていた私はつぶさに拝見させていただきました。
お家元の心こもる点前は流れるように、清浄な時間に溶け込んでいました。それをじっと見守られいる奥様のおすがたも印象的でございました。


伊勢神宮の外宮・内宮での風景写真はいずれ後刻、アップする予定ですが、友人とともに私は今日庵席に参りました。画像はココログのほうへどうぞ。


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大広間の床には、又玄斎一燈(ゆうげんさいいっとう)の一行。
山呼万歳声

伊勢神宮の5月のさわやかな山並み、遷宮のための御木曳の行事にあたり、歓喜の声がひびき渡るこの時を、茶席はしっとりとした道具組で親しみやすく表現されておりました。

花入 玄々斎 竹一重切 銘 やなくい。
  
胡くい(やなくい)
箱型の矢を納める武具。長さ60センチほどのもので、矢を4本入れて背に入れて背負う。実戦と違って、矢尻を上にして納めている。これは平和を表しているからだというようです。

花 姫大山蓮 ふくらんだ純白の蕾一輪、清楚でした。


点前はSはせ業躰。 半東、I藤業躰。

若手のこれから益々伸びてゆかれる方々ですね。
お家元のご名代としてここに出ておられる訳ですから、大変なお役と思います

うるさい客がいると思われるでしょうが、学校でも生徒との双方向性というわれる時代に入っているのですね。
家元席はなんといっても特別な席です。遠隔地から伊勢へ参るのを楽しみにしている者の学びの気持ちを少し申し上げてみました。

ともかく、和気あいあいとしたおもてなし、有難うございました。





一昨年アップしたお伊勢参りはこちらです。

伊勢神宮 おかげ通り

伊勢まいり 五十鈴川




近鉄特急に乗って帰る車中で、組織の内情について聞くことがありました。友人は選挙で選ばれた幹事長であったことから情報公開を志し実践したようでした。組織の難しさを聞かされた思いです。

お家元の誠実なお心を汲み、同門の人々の指導者として恥じない会計管理をしてほしいと願うばかりでございます。




関連ページ  2006年 11月 26日 今の世で評価されなくなった 陰徳(いんとく)






by tsubakiwabisuke | 2007-05-11 12:51 | 茶の道
2007年 04月 15日

ご宗家でもったいないお稽古 稀有なこと

今日の稽古は、年に一度あるかないかの稀有なものでした。
裏千家ご宗家には午前8時半に着いたのですが、出席者は2名のみ。

淡交会の地区大会が近県で開催され、皆そちらへ行ったようでした。組織の一員であれば参加するほうが真っ当でしょう。でも稽古のために指導者が来られ、水屋の用意もできていたのですからこの好機を有難くお受けいたしました。

指導は86歳になられる寺西名誉教授。先々代の淡々斎宗匠に心酔されその教えを受け継がれたお方です。時代の潮流には離れたところにいらっしゃいますが、確たる信念に基づいたご指導は貴重です。孤高の風格といえばいいでしょうか。



参照 裏千家ホームページ 今日庵 茶室・茶庭

稽古場は、由緒正しい名席・抛筌斎(ほうせんさい)です。

最初に、初炭。透木(すきぎ)釜のあつかい。

香合は稽古場に新しくおりたお道具で、黄交趾の型物香合、笠牛を使わせていただきました。
「家元が出してこられたんや。即全だ。」

一面の菜の花畑のなかに寝そべって、黄色に染まった牛のようにも見えました。やさしい目をしています。

拝見のとき、香銘を当てずっぽうに申しますとそれが正解だったようです。
「坐忘斎家元のお好みで紫宝(しほう)。 薫玉堂(くんぎょくどう)でございます。」

本願寺の前にあるお香屋さんで、どちらかといいますと仏事用のような香りです。修行の香りと言い換えてもいいかもしれません。


とかく順序を忘れている私を丁寧にわかりやすく指示を与えてくださいます。

炭点前が終わり、次は東京から来られた若手の会員さんの番です。



唐物の点前がはじまりました。

縁高にはきんとんのお菓子。
虎屋の遠桜(とおざくら)。紅白のそぼろが遠く野山のさくらを思わせるきんとん。

濃茶は私ひとり一碗を頂戴しました。練りかげんもけっこうでした。
茶銘は、雲門の昔。詰めは一保堂。


唐物茶入れの蓋について、これまで聞いたことのないご意見を伺いました。

「瓶子(へいじ)蓋は、唐物の点前には向かない。掬い蓋のほうがよい。茶杓が乗り易い。」

「へいじ蓋は盆点のように盆の上に置く茶入れの場合に使用するもの。畳の上に置く茶入れの場合は唐物でも掬い蓋がふさわしい。」

寺西先生のお話は続きました。
「唐物茶入は替え蓋がついているものがあるのは、こうした場合に使う。」


こうしたご意見は古くから伝承されたものと思われます。ただ、現在の稽古では主流となっていないようですね。でも、それはそれとして傾聴すべき貴重なお話だと私は思いました。



行の茶杓について。

竹の止め節を入念に見ると、どのようになっているかわかるでしょうか?
節には二つの山があります。その中を割って切るのが止め節の茶杓だ、とお聞きいたしました。

稽古用のものは節がそのまま残っているものでした。これは切り方が間違っていると仰っておりました。

先生は、玄々斎と淡々斎の「止め節の茶杓」を二つ所蔵されているという実績がおありなのです。淡々斎の箱書きには、「草の真削り」と書かれているというお話でした。以前、わざわざ私たちに見せていただいた記憶がございます。

行の茶杓はこんなものだと思い込んでいるのが普通です。
でも、唐物の点前を通して、道具がどのようにして使われるようになったかを考えてみることも、大事ではないかと思いました。

混乱するから点前は一つの指導でよい、という見方もございましょう。
けれども、さまざまな指導を大きく包含するのが、裏千家茶道の特質だということではないでしょうか。



先生のお勧めでもう一点前、お稽古を見ていただきました。
台天目、ミス続出でしたがお茶を点てて、客になられた東京人Kさんに飲んでいただきました。

私は今日のご指導を、心からありがたく感謝して受け取りました。

今日庵最長老の寺西宗二業躰。先生のますますのご健康をお祈り申し上げます。


◇◇◇

拙サイト
2003年UP 今日庵名誉教授の方々






by tsubakiwabisuke | 2007-04-15 02:43 | 茶の道
2007年 04月 10日

ご対面! 炉の流し点て(薄茶のみ)

今日はご宗家の槍の間でお稽古をさせていただきました。
指導は阿部業躰先生。

壁床に坐忘斎家元の横もの。「臥月眠雲」
掛け花入に利休梅。雪柳。

ここは淡々斎がいらした頃、時計の間と呼ばれていたそうです。当時古い時計が柱に掛かりそれを見物に来る人があったとか。時代とともにどの家々にも時計が普及し珍しくなくなって、その呼び名もなくなったのでしょう。

盆香合、茶碗荘(かざり)、と点前がありまして客はふたり。私は正客で濃茶をいただきました。
縁高(ふちだか)に「水かがみ」という銘のじょうよう饅頭。俵屋製。お茶は小山園。


「臥月眠雲」とは禅の言葉でしょうね。月に臥し、雲に眠る。ではそのこころは?

「野宿同然に月に照らされて臥し、夜霧に包まれて眠る」
それは、「乏しくきぴしい条件に耐えて修行にはげむ」こと。これは 芳賀幸四郎氏の解説なのですが、分かりやすいと思います。


阿部先生との会話。

「先生、このお軸ですが、お家元の眠という字のつくり。最近お書きになる花押(かおう)によく似てるような気がします。」と申しますと、「さあ、どうでしょうか。」と。

まあ、私の推測に過ぎないのですが、なにごとも出典というものがございますね。花押にもきっとあると思います。前のお花押は忍び達磨のような感じでしたが、この度のは打って変わってスマートです。

私は、眠の字に、利休さまの実子である眠翁道安(みんおうどうあん)を思い浮かべます。

閑話休題。

客が済むと、点前の順番でした。私は流し点てをお願いして客お二人。
小ぶりの瀬戸水指。休雪の萩茶碗。利休型中棗。茶杓は淡々斎の形のものを選びました。
建水に竹蓋置き。柄杓。干菓子は稚児ざくらにわらび。
水屋詰めの若手が準備してくださいました。

順序。

水指を炉の右、カン付中央にあわせるようにして置く。棗と茶碗をもって点前畳正面から居前に向きを変え、通常水指がある時と同じようにナナメに炉に流して置く。 建水をもち、炉正面に坐る。

ここが流し点ての居前とする。蓋置きは水指前に。柄杓は蓋置きにまっすぐに引く。釜に入れたら炉縁外隅ねらいで置く。
茶を入れ茶を点てる。二人の客に茶を呈し、客からお仕舞いの声がかからなかったのでもう一碗点てる。正客はお仕舞いをの挨拶をせず、主に茶をすすめるように計らう。 亭主相伴ということになり、正客は菓子器をもって水指横に置く。


主は正客の「どうぞご自服で」の挨拶に応えてから、水を一杓釜にさしておく。一呼吸。
主は客付(炉ぶち右外隅を膝中央に)に向く。菓子器を押し頂いて正客の配慮に感謝し、菓子は遠慮する。菓子器の向きを変えておく。この時は茶碗が定坐に出されている。


その茶碗をとって主は客付にて膝前に置き、茶をいただく。
この後、流し点ての場合は、主は客にまた茶をすすめ、客もそれを受けてゆったりとした時間をすごすことも可能。
拝見の声にて、両器を清め、棗を炉ぶちと水指の間、外炉ぶちと水指の間2等分した位置に置き、その下に茶杓を置く。


まとめ。

◆ 流し点ては炉で行う点前が古くから考案され、行われていた。

◆ 風炉の流し点ては炉・流し点てから円能斎があらたに考案されたもの。

◆ 点前はすべて風炉が基本で炉はのちに出来たものだが、例外はこの流し点てである。

◆ 亭主相伴は通常の場合、亭主が茶を飲むことで終了となるが、流し点てのみ、再度客にす  すめることができる。

◆ 主客が真正面から向き合うのは流し点てのみ。居前のあり方として親しみがある。

◆ これは基本が出来ている、いわば巧者の点前である。


以上、習ったことをメモしてみました。間違いを書いているかもしれません。
意のあるところを汲んでいただければ幸いです。


「このお点前は、主客が真正面から向き合う、気の合う人にはとてもいいお点前ですね。」

「うん、昔は、見合いにいいと言ってた。今は言いませんが…。」

「そうだったのですか。今ならテレビでいうみたいです。ご対面!って」


そうそう、お茶杓の問いに答えて私はこんな風に申しましたよ。

茶杓は、淡々斎の「ともどち」でございます。







by tsubakiwabisuke | 2007-04-10 00:22 | 茶の道
2007年 03月 29日

ようこそ 稽古場席 追加画像です

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ココログの日記には柳はみどりの画像がございます。ここではアップできませんでした。





おまけの画像。 帰途に立ち寄ったお店で客になりました。 おあいそなしで…ごめんやす。
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by tsubakiwabisuke | 2007-03-29 19:41 | 茶の道