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2006年 11月 23日

千 明史さんの処女詩集『chori』のレビューを書く

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内容(「MARC」データベースより)
ぼくはうたっている 隣の国からきた友だちと 交差点で信号を待ちながら 隣の国のブルースを-。声に出すために書かれた詩「spoken words」をパフォームする21歳の詩人による詩集。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
chori
詩人。1984年、京都生まれ。「spoken words」(声に出すために書かれた詩)をパフォームする。2005年、第1回「詩学」最優秀新人賞受賞。2006年、1st ALBUM 「REDEMPTION SONGS」をリリース(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

写真 徐 美姫

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商品の詳細

単行本: 95ページ
出版社: 青幻舎 (2006/09)
ASIN: 4861520851




わびすけ  ブックレビュー

裏千家家元のご長男である千明史さんの初めての詩集です。早くからインターネットで詩や音楽活動を行っていらしたご縁で、私も一読者としておついあいがございました。

千ヨリ、と署名したことから友人間でちょりというニックネームになったというchoriさん。

ここにある21編の詩のなかで私が好きな1編は36ページの「あたたかく抱く」でした。





あたたかく抱く


ヒロタくんの墓参りに福山へ向かう
高速バスのなかで空ばかりみていた
ちょっとした旅
ひとつ前の座席の背中がほつれている。

ヒロタくんのお墓は
見晴らしのいい高台にあるせいか
天国にかぎりなく近いようだった
朝のまんなかで
誰かを呼ぶ声がする
その誰かになってみたい気もした
あわせた手の無力さに驚く

隣家からたちのぼる焚き火のけむり
見知らぬ訪問者に興奮した犬の雄たけび
ひびわれた石垣をぬけて
山を降りる

ワイン半分も空けないうちにねむりこんでしまう
ねこのような寝顔を
これから先 何度みられるだろう
見られるわけはないのに イメージは残酷だ
詩をかいているということがぼくをひどく悲しくさせる

いっしょに飲みたかったひとばかりが
いなくなってしまう
紋切り型の回想はやめにしたい
けれどそのひとたちのあたたかさがそうさせてくれない

2004年 3月 木屋町 
ヒロタくんと最後に飲んだ酒の味を
ぼくは覚えているだろうか

今はただ 
いつか忘れてしまういくつかのことがらを
逃がさぬように ゆっくりと
あたたかく 抱く





ヒロタくんという友人はたしか不幸な死に逢われたのでしたね。choriさんの人柄があますところなくこの詩に伺えるようです。

若くして逝く人々がきわめて増加しているのが悲しい日本の現状です。一度はご自分もそのことを考えたというchoriさんですが今は力強く活動され、このような爽やかな詩集を世に出されました。

既成のルートに乗っかるのではなく、自分自身の能力を信じ仲間とともに新しい文化を創造しようとする若者の、ひとつの姿がここにあるのではないでしょうか?



作成日時 2006年11月22日 20:14





一昨日から急性胃腸炎で難儀しているところです。予定の外出はすべて中止。
大徳寺開山忌のお家元の献茶式のご招待にも欠席せざるを得なくなりました。

今日はうれしいことに、主人がおかゆを炊いて、梅干といっしょに運んできてくれはりました。なんと勿体ない、とソトズラでは申しますが甘えきっているので主人のほうはいい迷惑です。

おかゆの炊き方はじめてなのに上手でした。こうしているまに新刊書のレビューをこっそり書いたりしてました。すみませんな~~~


これはミクシイに書いたものなんですよ。もうひとつのコーナーには反響があり盛り上がっています。




イベント 茶道をたしなむ人の別の活動 書物・音楽・社会奉仕


わびすけ

おすすめレビューに、choriさんの処女詩集『chori』について書かせていただきました。

http://mixi.jp/list_review.pl

現在、茶道への直接な関わりは、ご宗家のご長男であること。三大忌などには今日庵席のお手伝いでお目にかかることがございます。きりりとした袴姿がお似合いです。

お小さい頃にたしか北野天満宮のお献茶をなさったように記憶しております。
その明史さんがちょりというニックネームで詩をかかれ、ポエトリー・リーディングという音楽と詩の朗読を行い、多くの仲間とともに京都から各地に活動の輪を広げています。

昨年は『詩学』最優秀新人賞を受けられたましたが、じつはお母さまの誕生日のお祝いにするとの約束を実現されたのでした。

choriさんはリズミカルなラップに乗って詩を読み聞かせる新しい詩の形式を作りました。ご出身のノートルダム小学校で実演があった時などたいへん好評だったと、私はシスターからお聞きし喜んでものです。

茶道の心という点では、素直でいらっしゃると申し上げるのは失礼でしょうか。私からみれば庶民性というところが人を惹きつける要素ではないかと。


周囲が奉るのはほんとうはご不自由のように思われますね。
これからの茶道の世界に、その純粋さで新しい風を入れてくださるのではないかと私ははるか未来を思い浮かべるのです。

わたしの過去の日記に、choriさんとの出会いを書いております。
画像は17歳のころ、choriさんから当時いただいたものでした。





皆さまからの反響が盛り上がっていますが、ミクシイは会員制のコミュですのでここでは割愛させていただきます。。

自分の書いたものや画像でしたら肖像権侵害にもなりませんからいつもそればかりになるのです。ほかはやはり気を遣います。

何度か実際に写真をアップして、
「モデル料払いましたか?」といわれ、オタオタしたことがございました。






by tsubakiwabisuke | 2006-11-23 16:18 |


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