2006年 11月 05日

京の尾形光琳が 熱海のMOA茶苑へなぜ?

開炉といいますと先ず茶壷(ちゃつぼ)が浮かびますね。

かの名だたたる国宝茶壷は、色絵藤花文茶壷 野々村仁清作。それは熱海のMOA美術館にあります。

そのMOA美術館の茶苑で行われた大徳寺塔頭(たっちゅう)徳禅寺・護持会25周年記念茶会。

濃茶 光琳屋敷。MOA茶苑内の案内図と光琳屋敷の画像

なぜ、京都人である光琳の屋敷がここにあるのでしょうか?光琳との接点はなにか?

それは、尾形光琳筆 紅白梅図屏風 の国宝がこの美術館に収蔵されているのです。

さらに、大徳寺開山 大燈国師の墨蹟があることがことが挙げられます。

宗峰妙超墨跡 秋風偈 重文


したがって、伝統仏教である臨済宗大徳寺と、いわば新宗教の世界救世教との関わりがこうした処にあるといえると思います。また、教祖の岡田茂吉氏の年譜には興味深い記述がありました。

1905[23] 東京にて小間物小売商「光琳堂」開業 。
岡田氏の光琳への思い入れが早くから並々ならぬものであったことが伺われますね。

ここで茶会記を簡単に書き写してみましょうか。




濃茶 光琳屋敷。  

主   遠州茶道宗家13世  不伝庵 小堀宗実


寄付

床   狩野探幽筆  瀟湘八景ノ内  瀟湘夜雨

炭道具 
香合  呉須染付 柘榴
他    遠州好
羽箒  玄鶴 一双ノ内・右
釻    遠州好 宣徳 太平    大西 定林作
灰器  遠州切形 伊賀


本席

床  大徳寺開山宗峰妙超墨跡  徹翁  (二字大)
花  白玉椿  照葉
花入 古銅 龍耳


点法席

床 遠州蔵帳の内  大徳寺一五六世 江月宗玩筆
大徳寺宗流      箱書付 小堀遠州筆

釜 天明  霰地紋 尾垂
水指    南蛮 ハンネラ蓋  松 木地半板に乗せて

茶入  瀬戸破風窯 翁手
銘・玉津島  挽家 ・内箱書付 松花堂昭乗筆
ひととはば しれる翁のよがたりを 
        むかしにかへすわかのうら浪

仕服 茶地雲竜文金襴
    紺地宝尽文金襴

茶碗 大井戸 銘・江山 箱書付 大徳寺一九〇世 天室宗竺筆
茶杓 小堀遠州作共筒 内箱書付 権十郎逢雪筆
銘 ・ 本 外箱書付 和翁宗中筆

建水  遠州蔵帳の内 砂張 合子 箱書付 小堀遠州筆 
蓋置 青竹引切

茶銘 一玄乃昔  小山園詰
菓子銘 好 紅白きんとん 源太満永堂製




薄茶席はまた後日に。







 


by tsubakiwabisuke | 2006-11-05 22:19 | 茶の道


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