2006年 08月 01日

八朔(はっさく) 夏目房之介さんの講演 花園大学


8月1日の今日は、八朔(はっさく)の日です。

八朔のご祝儀といいまして、日ごろお世話になっている家へご挨拶にまいるのが、京のしきたりとして続いています。

朝、裏千家今日庵へ参りますと、大勢の出入り方や関係者の方が待っておられました。
志倶会は第一番に招かれます。とつとつ斎にはお家元、大宗匠、ご宗家の方々がお坐りになっていらっしゃいます。そこで一同へお言葉があり、茶道のためより一層の精進を心に誓いました。

帰宅して、午後12時過ぎから花園大学へ、夏目房之介さんの講演を聞きに行きました。

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花園大学の客員教授であられる夏目房之介さんは、明日から集中講義をなさるようです。
今日の講演は学生だけでなく、一般に公開されているもので昨年も開催されたのでした。
ただ、私はそのころは関心がなかったのです。


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今や、日本マンガは、アジアだけでなくヨーロッパにも大きい影響力をもつ文化となっていること、スライドの大画面で参考資料をみながら解説されました。イギリスのマンガ家の作品で「ビュー!」という日本文字がそのまま挿入されている場面には、笑ってしまいました。

学究的なお話もあり、日本ではよく「海外ではこんなことはあり得ないが日本ではこうこうだ。」というような論調が少なくないが、それはおかしい。内外ともにしっかりした視点をもつべきだというくだりは、共感を覚えました。夏目さんがそれを実践しておられるのが強みです。

また、韓国のインターネットは日本よりも国民に普及し、ネットの連載マンガがヒットしてから出版社が動く、という実話もおもしろいと思ったものです。総じて、小説を上回る人気が世界的なマンガブームであり、タイではマンガ家が美大出身が多いということから、作家の質の問題にも触れられました。

私がひそかに期待していた漱石についての言及はひとこともありませんでした。
笑わない漱石の顔を思い浮かべるほど、孫の房之介さんもぶっきらぼうな感じではありましたね(笑)。






by tsubakiwabisuke | 2006-08-01 21:57 | 夏目漱石


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