2006年 07月 10日

京都美術倶楽部 松庵茶会 七月例会

受付で会員券を出したところ、へえ殆ど欠席ですな、と言われてしまった。

ここは京都の茶道具商のなかでも有名な店が輪番で、釜を懸ける月例茶会である。

客は会員制になっており、京阪神の道具好きの数寄茶人で占められている。

誰でもすぐに入会できるような組織ではないし、審美眼を養うにはいい場所なのだ。


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茶席の廊下 屏風に注目! お茶屋さんのきれいどころの 団扇でっせ


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次は屏風の裏側をみたところ

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こちらはなんの模様か あてとうくれやす。


茶会の道具は、祇園祭にあわせたご趣向で、なかなかのものであった。


床、 神   碌々斎   署名は 宗旦トアリ

花  祇園守り

花入  南蛮サハリ

香合  蒔絵 時代琵琶

風炉先 松花堂好 葦

溜水指棚  松花堂好

水指 オランダ タバコの葉

釜 車軸  浄久

風炉 紹鴎形土風炉 了全

敷板 荒目 宗哲

棗 片輪車 胡民

茶杓 碌々斎  剣鉾

茶碗 一入 平 淡々斎銘 滝の白玉

替  刷毛目 道八

替  夏越  和全

菓子鉢 義山

お菓子は、なんだっか、う~ん、思い出せない…。

私が正客だったので、こんな問答をしたのは覚えている。



「香合は 時代琵琶で、祇園祭のお囃子のつもりで出しましたが、、、」


あらあら、、、と、私は心の中でいぶかしく思った。なぜなら琵琶の音はこの祭りで聞くことはないからだ。


「よろしいですね。私は床掛け物が宗旦とありますし、宗旦さんは琵琶をお弾きになっていましたからそのことを思い出しておりました。」


「ああ、そういう見方をしていただくとありがたいです。教えられました。」


「ところで、宗旦と署名がございますが…。」


「あれは表千家の碌々斎のもので、ああした宗旦印をお持ちだったようです。」

なるほど。

ああそれで…。私が見慣れない花押のように思ったことが、やっと意味が飲み込めたのであった。

裏千家では宗旦さんといえばただお一人の方なのだ。

利休を名乗る歴代宗匠ももちろんありえない。

そうしたことをふっと感じながら、席主の松屋さんのもてなしを感謝しつつ、家路についた。
 







by tsubakiwabisuke | 2006-07-10 22:58 | 京都


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