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2006年 06月 26日

セクハラ 話半分いうてもなぁ

まあ、なにごとも話半分に、お聞きよし。

 熊さん八っあんのご隠居さんではありませんが、人生経験ゆたかな目上の方からこう諭されると、ストンと腑に落ちる感じになります。

 つい最近、どうもなぁ~と思うニュースに目が留まりました。大新聞社や国営放送が報道するニュースといえば、普通はまず素直に受け取るのが人の常でしょう。でも何気なく読んでいると、あらっと目が宙に浮きました。

 わいせつ、セクハラという文字が躍っていたのです。

http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060607k0000e040016000c.html

<準強制わいせつ>住職を逮捕 おはらいで胸さわる? 長崎
(毎日新聞 - 6月7日10:00)
 長崎県警佐世保署は6日、同県佐世保市祇園町、住職、、、、容疑者(65)を準強制わいせつ容疑で逮捕した。(注、元は実名報道のところ筆者が記載を遠慮しました。)

 「調べでは、S容疑者は5月28日午後2時半ごろ、法事に招かれた市内の女性(76)宅で、女性とその娘(49)、孫娘(18)の胸などを服の上から触った疑い。女性側が「おはらいをしてほしい」と依頼。触る際に脅迫などはなかったが、終わった後で女性らが「おかしい」と思い、同署に被害届を出したという。

 S容疑者は市内の寺で住職をしている。調べに対し、体を触ったことは認めているが「わいせつ目的ではなく、おはらいの一部」などと容疑を否認しているという。」【近松仁太郎】

寺の住職と檀家

 このニュースは各新聞に流され、タイトルも記事も殆ど同一の内容です。ただ、ほんの少し変えている新聞社がありました。

 おはらいと称し 住職3女性触る 容疑で佐世保署逮捕(西日本新聞) (7日10時7分)

 私が不審に感じたのは、次の点でした。(宗派が解らないのでなんともいえませんが、「おはらい」という祈祷を行っている住職は仏教寺院では特殊なケースだと思います)


1、住職が檀家または信者の要請を受け、法要に行った。

2、76才、49才、18才の3人の女性に「おはらいをして欲しい」と乞われ、その求めに応じた。

3、胸をさわったことで「おかしい」と3人から警察に通報されたが住職は1対3の不利な立場。

4、女性側の訴えだけで証拠もなく、準強制わいせつ罪で住職は逮捕された。

5、記者は住職の実名を挙げ、警察のメッセンジャーとして記事を書き、ニュースは全国に流された。訴えた女性3人の名は完全に秘匿し個人情報を守った。

6、記者は事件の背景を書くことなく、警察と女性側の主張を取り上げた。


 私はこれをもって捏造記事だという積りは毛頭ありません。しかし、釈然としないのは私だけなのか?と考えるのです。こうしたニュース記事を読んだ読者は、「話半分」に受け取ることは先ずないでしょう。大新聞の報道だからと無条件に信じるのではないでしょうか。

 日本では庶民の信仰形態として、寺の住職と檀家との生活レベルの触れ合いがありました。檀家の者は住職を自宅に招き、先祖供養と共に仏教の導きを受けるのが習いです。信頼関係があってこそ成り立つ行事ですから、ここで起きたことを即、警察に通報するというのはまことに不幸な出来事です。

 さらにマスコミの報道が不幸をいっそう大きくするのです。記者は容疑を受けた住職の人となりや評判を少しでも調べる努力をしたでしょうか?この寺は伝統仏教ではない新興宗教の寺とその住職だったのでしょうか?そうした背景を記事にしなければ読者には解りません。


私は電話番号を調べ、まず佐世保市の担当警察署に電話をしました。ところが会議中で無理のようす。次に住職のご自宅に電話をしたのです。


 住職夫人が話してくださったことは、次の事柄でした。

●信仰宗教ではない古くからの日○宗の寺です。
●記事では「法事」とありましたが法事ではなく普通の「月まいり」でした
●相手の方は生活保護を受けている家庭です。祈祷料をもらったことはないようです。
●住職は6日に連れて行かれ、8日夕方に帰されました。


話の途中で、ご住職が電話に出られました。
檀家のみなさんも弁護士さんも、ことを大きくすれば報道陣が駆けつけ仕事ができなくなる。それで今後この件には触れず、信用を取り戻すことに全力を挙げ努力したいと、精進への決意を穏やかに話されました。

 私はこの記事を書くべきではなかったかも知れません。ただ、実名報道の恐ろしさを感じたことがきっかけだったのです。

 不確かな容疑で実名報道をされた場合。また、されなかった場合も考えてみるといいでしょう。後者なら家族も救われるでしょうに。


 次のセクハラ報道を1つ挙げておきます。同僚女性に「一緒に寝よう」セクハラ教諭を戒告処分 (読売新聞)
http://news.goo.ne.jp/news/yomiuri/shakai/20060609/20060609i213-yol.html  

生徒の前で同僚の女性教諭にセクハラ発言を繰り返したとして、広島県教委は9日、同県東広島市立中学校の男性教諭(45)を戒告処分にした。[2006年6月9日20時36分]

 この記事では発言がセクハラであり、生徒の前で行った為教育者として処分を受けましたが、実名報道はされず戒告処分という軽い罪でした。先の「胸をさわった」記事では実名報道でした。


 大手新聞社の記事に疑問を感じた私は、女性差別とともに男性差別という用語があるということをはじめてネットで知らされました。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B7%E6%80%A7%E5%B7%AE%E5%88%A5

左側の検索窓に、男性差別 の4文字をコピー、貼り付けてしてみてください。


「女性差別については法律で明文規定で禁止されているのに対し、男性差別については禁止されていない。また、男女雇用機会均等法・男女共同参画基本法においても女性であることを理由に差別的扱いをするの禁止するに対し、男性であることを理由に差別的扱いをすることは黙認されている。これは法の下の平等に関わる重大な問題である。このように法律では男女平等が建前となっているのにも関わらず、運用側の裁量次第で男性差別は行っても良いとされているケースがある。

裁判や警察や検察当局などの取り調べにおいて、女性が男性に何かをされた(犯罪、特に性犯罪)と訴えた場合、男性の発言は殆ど無視され女性の証言ばかりが取り上げられる。そのため、冤罪事件や誤認逮捕が頻発する(参照:痴漢えん罪被害者救済ネットワーク、沖田事件国家賠償訴訟、西武線鷺宮冤罪事件など)。しかし、それが問題視されることは殆ど無い状態におかれている。これは、「男性=悪・加害者、女性=善・被害者」という構図に基づいた図式的な物事の見方が社会全体や捜査当局に先入観として刷り込まれており、洗脳・マインドコントロールされてしまっていることに起因している。」


 考えさせられる問題だと思います。

 地元の京都大学では教職員の部屋の戸口は開け放っているようです。かつて教師と教え子とのタテの関係で教師が権力を悪用した不祥事があったのは事実でした。その防衛としてこうした結果になったのも1つの進展ではありましょう。

 「エレベーターに乗ったらバンザイをすることにしています。」と真顔で話す男性教師の方がた。もう笑い話ではすまなくなった世相のようですね。

 じつは私も、わが主人に頼んでいることがあります。電車に乗ったときは無理してでも若い女性から離れるようにしてほしいと。何かのはずみで体が触れて「痴漢です!」と大声をあげられたら…。

 一巻の終りです。

 
 ◇          ◇


 マスメデアの報道に疑いをもった拙稿が、janjanでの私のデビュー作だったことを思い起こします。

猫にかじられて足の指を失った記事について







by tsubakiwabisuke | 2006-06-26 13:16 | ニュース


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