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2006年 06月 19日

松岡陽子マックレインさんの最新メール

インターネット新聞JanJanで時々私はマックレインさんのメールを公開することがある。これは二人の間の信頼関係からそうしたことが可能になっているので、心から感謝している私である。

ところが、編集部には慎重なタイプというか、これまでの事情を知らない部員の方がいて、ご意見板での私の投稿を私信公開は問題アリとしてメール部分を削除してしまった。その後、事情が解ったようで今は私のコメントは削除が取り消され、元に戻されている。

しかし、普通は削除コースがあり、そのゆき着くところは或る「お沙汰」が待っている。最初のうちは次のような説明が入るのだ。
【以下、ご意見板利用規定3に基づき削除しました(編集部)】

この削除という制度は、編集部の意向で削除回数が多くなると最終的な警告が出される。
【あなたは削除回数が多くなっています。規定により記者登録を抹消されることになります。(編集部)】 とまあ、こんな具合だ。


私の知っている限り医学博士の学位をもちロータリー会員という中年の男性Mさんが、舌禍というか物言いがきつ過ぎて追放されてしまった。大変いい記事を書く方であり、正義感の強いドクターであったので私は残念でならなかった。ものの言い方に気をつけるように私は何度も注意したのだが…。

追放された当人は、「私の不徳のいたすところです。これまでのことを感謝しています。」と書き込んで去って行ってしまった。世の中の、人間があつまるところはとかく問題が生じる。

私はささやかなりとも言動に気をつけ、公正中立の立場を守りたいと願っている。


閑話休題

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写真は、K市長と陽子さん


マックレイン陽子さんからメールが届いていた。JanJanに掲載された記事が1週間もアメリカではえつらんできないとお書きになっていたので、私は陽子さんの記事をすべてコピーしてメールでお送りしたのだった。

今日はご宗家のお稽古に行き、その後で古美術の会社に立ち寄り、先ほど帰宅したのであるが、PCを開いて嬉しくなるのは、こうした一瞬である。ことし83歳になられる陽子さんに、私はいかに多くのものを得ているだろう!


メール
6/19 4:08

伊津子様

 わざわざ私の書いたものお送り下さり有り難うございました。ちゃんと読めました。またコメントも大変面白く読ませて頂きまし。それにも拘らずお返事遅れて失礼致しました。

 今こちらは卒業式の時期、もう退職してから十二年ですが、まだよく知っている大学院生が何人かいて、そのうちのニ人が日本文学,一人が言語学で博士号をとったので、卒業式に出てきました。昨晩はそのうちの一人で結婚している学生が自分の家で大きなパーテイーをするからぜひ来てくれと呼んでくれたので、行ってきました。持ち寄りで四十人くらい集まり庭でバービキュー。学生と卒業式に他州から来た父兄達で賑やかな楽しい夕べでした。

 学部では四十人以上が日本語専攻で学士号をとっていたので、びっくりしました。私が教え始めたころの六十年代半ばは日本語専攻が数人もいたらよいほうでしたので、四十人も日本語専攻で卒業したというのは私には驚異的な進歩だと思いました。ともかくそんなことで何となく忙しくなり、ゆっくりお返事を書く時間がなく、今日まで待ってお返事することにしました。

 日本とアメリカは本当に社会制度が違いますね。小林さんという方もお書き下さったように、日本の社会制度ではいくら男性が妻を助けたくても、時間がない、会社で毎晩遅く迄働かされその後でバーでお酒を飲んでゆっくり仕事の話をしないと会社の仕事がうまくいかないというようなおかしな慣習がありました。今でもそうでしょうか。それに夫が家庭内のことをすると、今は知りませんが、昔はすぐあそこの旦那は妻の尻に敷かれているとか回りの人が悪口を言いました。子供はほとんどの家庭で母親が育てたのですから、これでは子供も父親と親しくならなかった筈です。

 私の父はもちろん会社人ではありませんでしたが、昔は男は子供の世話などしないと考えられていたので、五人兄弟の上の三人はほとんど父親とは親しくなりませんでした。下の二人は家族が新潟に疎開して父の母校に行ったので、父がもう少し彼等の勉強なども見るようになったようで、私たちより父と親しくなったようです。

 昨年前のK市の市長がいらした時、何人か市の従業員を連れて自宅にいらしたのですが,私が一人で住んでいるのを見て、今元気の間はいいけど病気になったらどうするのかと聞かれました。というのは彼のお母様が寝たきりで奥様が長年お世話されていらっしゃるからでしょう。奥様が一度前に自分のしたいことはこの数年何一つ出来ないと言っていらしたのを覚えています。ご主人は自分のお母様でもほとんど何もなさらないで自分のお仕事をされ、奥様が皆していらっしゃるのを私は大変不公平な話だと思いました。

 私は病気になったら、クリニックのついているリタイアメント・ハウスに行くか、それとも誰か雇って自宅で世話してもらう。でもできればそんな日があまり早く来ないように健康に十分気をつけて出来るだけ病気にならないようにしていると言いました。それでもそうなった場合は将来に具えて、お金だけはきちんととってあると言いました。私は真実息子夫婦と住んで世話してもらおうと考えたことはないのです。若い人たちは自分たちの子供を育て、また自分たちの仕事があります。それ以上に親(実の,または義理の)の世話をしなければならなければ,いくら親孝行な人でも多少の不平も出てくるのも当然です。

 アメリカは国柄でしょうか、年をとっても大体独立心が強い人が多く,その上よいリタイアメント・ホームもあるので、多くの人が子供に迷惑をかけないように努めてそういう所にいきます。彼等に言わせると、そういう所は同年輩の人が住んでいるから,若い人が分からないこともお互いに分かち合えていいと言います。でももちろんんぜんお金がなければよいリタイア・ホームにも入れずその独立も不可能です。だから他の事は節約しても自分の将来のためのお金だけば持っていなければなりません。というのが私の考えです。


随分おしゃべりしました。ではまた。

陽子


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by tsubakiwabisuke | 2006-06-19 16:27 | 夏目漱石


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