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2005年 10月 12日

猫にかじられて足の指を失った記事について 覚書

ニュースはもともと、メデアが人を驚かすようなネタをみつけて大々的に報道するものであろうが、最近のショッキングな事件といえば、身近なものに猫のニュースがあった。

『特養の寝たきり女性、「猫にかじられ」足指失う 埼玉』 asahi.com 2005年10月08日


猫が短時間に生きた人間の足指を5本かじりとって逃げた、というのである。
漱石ならずとも、ふつうの日本の家には飼い猫がいて、家族並のあつかいを受けているから、驚かないほうがむしろおかしいというものだ。

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上の写真はわが家族の一員。


さて、本題にうつる。
88歳の寝たきり女性の足指5本を猫がかじって喰べたというニュースの元は、特別養護老人ホームであった。そこは現代日本のまことにお寒い福祉行政の終着駅ではなかろうか。
その存在を○○山と批評する人もいるそうだけれども、当事者にしてみれば生易しいことではあるまい。

誠心誠意介護にあたっている専門家があり、そういう施設に入居できるだけ幸せだと、見る人々も多い。しかし、今回の事件から、特別養護老人ホームの実態を垣間見たように感じたのは、私だけではないと思う。

私はネットでお付き合いのある猫ファンの某掲示板で、このニュースについて問題提起をさせて頂いた。
管理人のTさんは識見と人望にあつい男性である。そのおかげでさまざまなよい投稿があった。猫と同居している方々の体験に基づくお話は、示唆に富み、ニュースへの反論の大きい声となった。


この事件は獣医の先生方からも猫の生態から到底考えられないとの見方がある。私は真相究明のため或るメデアに投稿する考えがあり、その掲示板の複数の声を引用していいものかどうか、許諾を求めた。殆どの投稿者は役に立つならどうぞ、と言ってくださった。


私は、頭をさげて皆さんにお願いする立場であった。しかし、記事はあくまでも自分の意見が主であり引用は従のものである。メデアに実名で公表することは、先ず自分が矢面に立つことでもある。そうした覚悟はできているのか、と自問する。


なんとか書き上げたものは採用となった。
私は猫ファン掲示板管理人のTさんへ明日13日に掲載予定との連絡が編集部からあったことを、メールでお伝えした。
あたたかい気持ちで、猫の名誉をまもるため、そして特養ホーム入居者への情愛のために、私に協力を惜しまれなかった方々…。まことに、感謝にたえない。


つたない私の文に、どのような反響があるだろうか?
すこしは世のお役に立てたであろうか…などと、ひとり思う。


ちなみに、明日の日付で拙稿を掲載してくださるメデアを、リンクさせていただく。
「市民メデア・インターネット新聞JANJAN」


猫にかじられて足の指を失った記事について 椿 伊津子



by tsubakiwabisuke | 2005-10-12 23:20 | ニュース


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